概要
イオンクロマトグラフNexera ICは、コンパクトながら妥協のない性能を有し、誰もがスムーズに分析を行うことができます。
・溶離液自動生成ユニット
・試料の希釈機能
・検量線作成機能
特長
Compact & Cost-Effective
実績ある技術に機能性・操作性向上を実現
分析に必要な溶離液や試料の調製から、分析、データ解析までの一連のワークフローを自動化機能により支援します。また、装置前面から全てのユニットにアクセスできるようメンテナンス性に配慮した設計をしており、ダウンタイム低減に貢献します。

ユーザーフレンドリーを追求した装置デザイン

Nexera ICは装置高さを50cm以下まで抑え、溶離液ボトルを設置しやすくしました。
また、標準的なオートサンプラー付きのシングル分析システムの横幅は52cmのため、ラボスペースを有効活用できます。さらに、オプションのIC-150Dを1台追加することで陰イオン・陽イオンを同時分析するデュアル分析システムにも対応できます。

Effortless Efficiency
分析業務をよりスマート、簡単に
IC Solution
イオンクロマトグラフ専用ソフトウェア IC Solutionは、ルーチン分析の実行と、異常値の判定を含めた複数の定量結果を一画面上で確認することができる解析機能を統合したソフトウェアです。また、得られた分析結果のレポート化を簡便に行うことが可能です。

IC Solutionでは、分析管理者が分析メソッド等を予め設定し、ユーザーは分析管理者がセットしたテンプレートに沿って分析を行うことで、規制対応分析等の日々のルーチン分析業務を誰でも確実に実行することができます。
STEP1 試料準備 試料調整数を削減

検量線作成機能
オートサンプラー内で試料の自動希釈が可能です。これにより高濃度試料一つから検量線を作成できます。
STEP2 分析準備 簡易操作で分析登録
定型テンプレートの選択
予め登録されたメソッドセットを選択し、資料情報を追加したら分析可能。
STEP3 分析 高濃度の実試料を自動希釈
試料の希釈機能※
試料中の測定対象物の濃度が検量線範囲を超えている場合、対象試料を自動で希釈して分析を行います。
※シングル分析システムのみの対応です。
STEP4 データ解析 異常値データを明示
分析結果の自動判定、フラグマーク表示
検量線が正しく作成できているか、各値の誤差を基準に自動で判定し、判定試料について、定型テンプレートにて定められた測定基準値よりも値がオーバーするような異常値が出た場合はフラグマークでわかりやすく表示します。

STEP5 レポート作成 結果をまとめたレポートを自動生成
レポート出力機能
クロマトグラムや検量線、分析結果を収載したレポートを自動生成します。
IC Support Software
日常業務のサポートソフトウェアIC Support Softwaretは、溶離液調製やカラム取付といったイオン分析に関する基本操作、消耗品の使用回数のモニター機能、対話形式のトラブルシューティング、メンテナンス動画の提供、問い合わせのための分析情報の収集など、装置管理に必要な機能を包括的に備えています。

突発的なトラブルを解決に導くソフトウェア
対話形式で、発生しているトラブルから原因を推測して、解決方法を提案します。

トラブルシューティングの結果に合わせ、消耗品交換(プランジャーシール・チェックバルブ・ニードルシール等)の作業手順を動画で確認できます。

トラブル発生時に島津サポート窓口への問い合わせをスムーズに
トラブル発生時に解決に欠かせないエラー内容や装置ログを集約・出力できます。出力情報を基にご相談いただくことで、トラブルの早期解決につながります。

Streamlined Automation
独自の自動化機能により、分析に必要な溶離液や試料調製から、分析、データ解析までの一連のワークフローを効率化します。特に、IC Solutionと組み合わせることで、ユーザーの手作業を大幅に削減することができ、日常の分析業務の負担軽減に寄与します。

溶離液自動生成ユニットにより手作業を省力化
バルブ切換混合方式を採用し、予め決められた3パターンの希釈倍率(2倍、5倍、10倍)の中から選択した倍率で溶離液を希釈することができます。例えば、高濃度の溶離液原液と純水をセットし、希釈倍率10倍を選択した場合、自動で10倍希釈の溶離液を生成します。

溶離液の残量管理により人的ミスの軽減
溶離液やオートサンプラーの洗浄液などの残量を重量センサーを用いて、リアルタイムでモニタリングし 、分析開始時に、残量が必要な液量を満たさない場合はメッセージでお知らせします。また、分析時には常に設置された溶離液の残量を管理します。これらにより、溶離液枯渇の可能性が生じればユーザーに通知することで、トラブルを未然に防ぎます。

カラムを保護しながら平衡化を自動実行:FlowPilot機能
分析に用いるカラムには高価なカラムが多く存在します。熟練者は送液を開始する際、急激な圧力負荷によるカラム劣化を避けるため、カラム温度を上げながら段階的に溶離液の流量を増加させ、分析前のカラム平衡化操作を行います。カラムオーブン温度と連携した溶離液の流量制御機能FlowPilotは、まるで熟練者のような手順で高価なカラムを保護しながらカラム平衡化を自動実行します。
FlowPilot
オーブン温度に応じてポンプが流量を制御します。オーブン温度が設定値に達する前は、流量を徐々に上昇させ(図中①)、メソッド設定値の半分の流量を維持します(②)。その後、オーブン温度が設定値に達すると、流量をメソッド設定値まで徐々に上昇させます(③)。

試料の希釈機能 ※
分析中、測定対象試料の濃度が高く、事前に作成していた検量線から濃度が逸脱するケースがあります。その際、試料を再調製する手間が発生します。IC Solutionでは、試料の濃度が検量線範囲を超えていた場合は、検量線の濃度範囲に入るように装置が自動で試料を希釈して、再測定を行います。これにより、試料の定量試験を効率化します。

用途例
燃焼イオンクロマトグラフによるEPA 1621に準拠した吸着性有機ふっ素(AOF)分析
陰イオン分析用サプレッサイオンクロマトグラフNexera ICと自動試料燃焼装置AQF-5000Hを組み合わせ、統合制御ソフトウェアC-IC Solutionを用いてEPA 1621に準拠したAOF(吸着性有機ふっ素)分析を実施しました。
・自動燃焼装置AQF-5000HとイオンクロマトグラフNexera ICを使用し、試料の燃焼から分析まで自動で実行できます。
・AOF分析はPFASのスクリーニングに適用可能です。
・統合ソフトウェアC-IC Solutionは燃焼イオンクロマトグラフの一括操作、EPA 1621準拠の分析を可能にします。
イオンクロマトグラフNexera ICによる燃料用バイオエタノール中の塩化物イオンと硫酸イオンの分析
イオンクロマトグラフNexera ICを使用し、ASTM D7319-22に準拠したバイオエタノール中の塩化物イオンおよび硫酸イオンの定量分析を実施しました。
・ASTM D7319-22 に準拠した燃料エタノール中の塩化物イオン、硫酸イオンの分析が可能です。
・ASTM規格の基準値を十分に下回る濃度域まで、直線性、再現性の良い定量が可能です。
仕様
| 型名 | IC-150 | IC-150D | |
| 部品番号 | 228-65675-58 | 228-65677-58 | |
| 寸法、質量 | W260×D500×H490mm、31㎏ | ||
| 使用可能 pH 範囲 | pH1~14 | ||
| 使用可能最大圧力 | 20MPa(標準)、35MPa(オプション) | ||
| ワークステーション | LabSolutions、IC Solution(オプション) | ||
| ポンプ | 形式 | 直列ダブルプランジャ | |
| 流量設定範囲 | 0.0001~5.0000mL/min | ||
| その他 | プランジャ自動洗浄キット(オプション)、脱気装置(標準装備) | ||
| カラムオーブン | 温度範囲 | 室温-10 ~ 85℃ | |
| 温度正確さ | ±0.4 ℃(30 ℃設定、室温環境) | ||
| 温度精密さ | ±0.1℃(30 ℃設定、室温環境) | ||
| 収納スペース | 5cmガードカラム1本+25cmカラム1 本まで | ||
| その他 | カラムプレヒーター (標準装備) | ||
| 電気伝導度検出器 | 測定範囲 | ~20,000µS/cm自動ゲイン切り替え | |
| 測定チャンネル | 最大2ch(2ch目はオプション) | ||
| サンプリングレート | 1~100Hz | ||
| セル容量 | 0.25µL | ||
| セル耐圧 | 10MPa | ||