概要
TCM1001は、試験片の熱伝導率を一方向熱流定常比較法を用いて測定する装置です。
試験片の前処理や物性情報が不要で、試験片単体、または試験片を被接合材料に接合した状態での厚み方向の熱伝導率計測が可能です。金属や樹脂、接着剤やペースト等の性能評価、積層デバイス・積層基板の熱伝導性評価に最適です。
特長
試験片の前処理や物性情報が不要
直接加熱方式を用いており、黒化処理や比熱容量、密度情報などの入力を必要としません。
試験片単体、または被接合材料に接合した状態で測定可能
実際に接合した状態における使用環境を模した測定が可能です。
厚さ0.01mmから20mmまでの試験片に対応
薄層から異種材料の積層サンプルの測定が可能です。
試料厚みをリアルタイムに観測
加圧による試料の厚みの変化をリアルタイムで観測し、熱伝導率計算に用います。
銅カートリッジの使用により接着剤の性能評価が可能
接合材料を銅カートリッジに挟み込んで測定するため、サンプル作成が容易です。
仕様
| サンプル形状 | 面形：20mmまたはφ10mm（オプション） 厚さ：Min：0.01mm～Max：20.0mm |
| 規格 | JIS H7903、ASTM D5470準拠 |
| 測定精度（熱伝導率） | 公称値との差：±10％（SUS基準サンプル） 測定範囲：0.01～150.00W/m･K |
| 温度設定範囲 | 加熱ブロック：RT～200℃ 試験片：RT～120.0℃ |
| 温度制御 | 加熱：PID制御 冷却：冷却水循環 |
| センサ荷重 | 200N、2000Nより選択（測定荷重範囲0.1％～80％） |
| 通信 | USB |
| オプション | 各種ロッド（チタン、SUS、アルミ、銅） 銅カートリッジ |
| 安全機能 | 過昇温防止警報 過負荷防止警報 安全カバー（風防）開閉検知 主電源遮断 冷却水流検知 転倒防止機構 |
| 電源 | 100V±10% 50/60Hz |
| 寸法 | W 300mm×D550mm×H550mm |
| 重量 | 38kg |
