
概要
・レーザー遮光方式の採用で高精度な測定が可能
・脱泡部内蔵により気泡の影響を受けず測定が可能
・任意の数値(μm単位)で測定範囲の指定が可能
特長
しゅう動部品を含む産業機械では、異常状態の前兆として油中に特徴的な摩耗粉が放出されます。
この摩耗粉を捉えることで「メンテナンスタイミングの最適化」と「しゅう動部品の寿命を延ばす」ことが可能となり、部品交換やオイル交換タイミングの最適化によってトータルコストの削減となります。


安定した長時間無人計測(レーザー光遮蔽法、脱泡装置、ポンプ内蔵)
①実績のあるレーザー光遮蔽法
②独自の脱泡装置
③オイルポンプ内蔵
により、安定した長時間無人計測を可能にしました。人による確認の手間やタイムラグを解消でき、最適な予知保全が可能となります。
安定計測の理由
・耐振動や石英セルの汚れに強い検出方法を採用
・コンパクトで効率の良い脱泡構造を用いることで、泡の影響を排除

耐ノイズ性と計測精度を向上(EMC対策品であるPLCを使用)

EMC対策品であるPLCを用いることで、耐ノイズ性と計測精度を向上しました。
各設備や試験機などの近くでも安心して計測できます。
故障予知や状態監視に応用できる計測システム
直感的に操作可能なソフトウェアをご用意しました。
また、本体とLANまたはネットワーク(別途用意)を介して操作できるソフトで、取得データ表示や回路内の動きが一目で確認できます。
着目したい粒子群を任意に選び、その放出挙動変化を追うことができます。



計測したオイルを、戻しユニットで計測対象機器へ戻すことも可能
装置内に小型ポンプを搭載し、給油・排油を自動で実施します。
排油したオイルを、別売りの戻しユニットで計測対象機器へ戻すことも可能です。
その場合、オイルのリユースが可能となり無駄になりません。


活用事例

エンジン、ミッションなどの潤滑油の焼き付け防止にPI-1000を導入することで、摩耗紛を常時監視し、適切なタイミングで潤滑油を交換することが可能になります。SDGsにも寄与できます。

洋上風力のギアボックスや発電装置などの潤滑油の摩耗紛を常時監視することで、抜き取り検査では分からなかった最適な潤滑油の交換タイミングを知ることが可能になります。

水門、ダム、発電設備など遠隔設備の潤滑油内の摩耗紛を監視することにより、設備の異常発生を点検前に把握することが可能になります。

製造現場、研究所、大学などの施設で利用される潤滑油内の監視をPI-1000で行うことで、自動で大きさごとに摩耗紛のデータを取ることが可能になります。
顕微鏡での抜き取り検査に比べてより手軽に正確なデータを入手できます。
仕様
計測方法 | 光遮蔽法 |
検出器 発光部 | 半導体レーザー 最大出力:1mW 波長:655nm |
検出器 受光部 | PD(フォトダイオード) |
検出粒子径範囲 | 5~150µm |
1回の計測液量 | 約20ml |
計測可能粘度 | ~2,400cSt 計測稼働温度 RT(室温)~60℃ |
電源電圧 | AC100V 50/60Hz ±5% (他電圧に関してはお問い合わせください) |
外形寸法 | 高さ290(+脚15)×幅285×奥行390(mm) |
重量 | 約22kg |