概要
粒子径分布測定装置(粒度分布計)は、粉体中の粒子のサイズ分布を測定するために使用される装置です。
特長
リアルタイムでの計測が可能な装置
エアロゾル粒子による太陽光の吸収、散乱は気象や気候に大きく影響を与えます。
PAXは、エアロゾル粒子の吸光係数、散乱係数をリアルタイムで計測し、粒子散乱アルベドを算出します。 また、光音響分光法による、エアロゾルの吸光特性から、カーボン粒子の質量濃度を算出することができます。 フィルターで補集した粒子を計測する従来の方法では、短時間での濃度変化を計測することができません。 しかし、PAXはリアルタイムでの計測が可能で、市街地を移動しながらカーボン濃度を測定することができます。
測定原理
・光音響分光法:光を吸収したエアロゾル粒子の放出する熱に着目
・周期的な加熱で発生する圧力波(音)から測定する吸光度を測定
・ガスやブラックカーボン以外の粒子による吸収が比較的少ない870nm波長を採用
主な用途
・エサロメーターなど、他のブラックカーボン測定機器の検証
・大気中のブラックカーボンの監視
・車載測定での移動観測、発生源からの発生量評価
仕様
測定パラメータ | 光の吸光係数、光の散乱係数 |
補助パラメータ | 温度、圧力、相対湿度 |
派生パラメータ | ブラックカーボン質量濃度 単一粒子散乱アルベド 減衰(透過)係数 露点 |
測定範囲 吸光、散乱 | <1Mm -1 – 10,000Mm -1 (870nm, 60sec. averaging) |
レーザー | 870nm, 1.4W (standard); optional 405nm and 532nm |
流量 | 1L/min ダイアフラムポンプ 臨界オリフィス |
応答時間 | 10秒以下 1秒/データ |
平均データ出力時間 | 1秒、10秒、60秒 |
データ保存 | 最大200日分 |
サイズ | 180/480/610mm |
重量 | 18kg |