概要
多元素分析と使いやすさから、高いコストパフォーマンスを実現。contrAA800は、一般的な原子吸光分析装置とICP発光分析装置の長所を組み合わせた装置です。分析精度とパフォーマンスに対する要求を次のレベルへ引き上げます。
特長
高速多元素分析
・1本の光源で原子吸光分析に使用するすべての波長範囲をカバー
・高速シーケンシャル分析により、測定時間を最大30%短縮
・一部のアプリケーションで複数元素の同時測定が可能
最高の精度で正確な結果
・高分解能光学系で最適な検出限界を確保
・吸収スペクトルの3次元表示によって、柔軟なメソッド開発が可能
・分析の堅牢性を向上させる独自のスペクトルバックグラウンド補正
アプリケーションの拡大
・金属、半金属、非金属の測定も可能
・サブppbから%までの濃度範囲をカバー
・すべての原子吸光の測定手法に対して、単一のプラットフォームで柔軟に対応
・完全に自動化された固体直接測定により、試料の分解を省略
アクセサリー
幅広いアクセサリーによって、アプリケーションの可能性は大幅に広がり、ラボでの作業が容易になります。
高いサンプルスループットのためのオートサンプラー-AS-F/AS-FDとAS-GF
・24時間365日、完全に自動化されたルーチン分析が可能
・自動洗浄制御により、後続のサンプルの汚染を防止
・AS-FDおよびAS-GFは、1:500および1:800の比率まで完全に自動化されたサンプル希釈が可能
固体直接測定によるサンプル前処理の最小化-SSA600
・さまざまな種類の固体用に最適化されたサンプルキャリアにより、信頼性の高い移送プロセスと理想的な原子化条件を実現
・投入された試料は、内蔵のマイクロ天秤で自動的に計量され、炉内に搬送
・標準液・モディファイアを自動で処理する液体注入ユニットを内蔵
水銀と水素化合物形成元素の選択的分析-水素化物システム
・DIN、ISO、EPAおよびASTMメソッドに準拠した水銀/水素化合物分析
・完全に自動化されたフローインジェクションシステムまたは、困難なマトリックスに対応するバッチシステム
・グラファイトファーネスと水素化物技術の組み合わせによる微量分析
・追加のアマルガムモジュールと水銀セルを使用して水銀分析
自動バナーヘッドクリーニング-スクレーパー
・アセチレン/亜酸化窒素の高温フレームでの作業を簡素化
・各測定前およびスタンバイモードでスリットを自動的にクリーンアップ
・ルーチン分析における連続的で再現性のある測定サイクルを保証
マトリックスが多いサンプルの取り扱いが簡単-インジェクションスイッチ SFS6.0
・時間制御によるフレーム内への少量サンプルの注入
・安定したフレーム状態で再現性の高い測定が可能
・塩濃度とマトリックスの含有量が多いサンプルからのキャリーオーバーの低減
・サンプル消費量の削減とバナーヘッドの目詰まりのリスクを最小化
用途
世界中の多くの研究所で使用されている元素分析のオールラウンダー。
食品と農業、金属と鉱業、環境、化学物質といったさまざまな業界のお客様がその性能と安定性に信頼を置いています。
環境
・廃棄物、土壌、廃水、地表および飲料水の継続的なモニタリング
・重金属および有害元素の測定
・公的機関または民間のQCラボ
食品・農業
・食品、飲料の品質管理
・肥料、穀物、サプリメントの品質管理
・有害な微量元素の測定
・重要なミネラルの定量
・硫黄などの非金属の追加測定
・植物原料などの固形物の直接測定
製薬・ライフサイエンス
・法医学
・製薬研究
地質学・鉱業・金属
・鉱石および事前に濃縮された金属中の卑金属および貴金属の定量
・複数の金属を合金化した試料などの固体直接測定
・電気メッキなどのプロセス制御
・産業モニタリングラボ
化学品・材料
・プラスチック、ファインケミカル、包装材、セメントなどの原料分析
・金属、半金属の単元素定量
・顔料中の複数金属などの固体直接測定
・産業用モニタリングラボ
仕様
型式 | contrAA 800 F | contrAA 800 G | contrAA 800 D | |
光学系部 | 測定範囲 | 185~900nm | ||
分光器 | エシェルダブルモノクロメーター | |||
検出器 | 半導体検出器(CCD) | |||
分解能 | 2pm/200nm | |||
ランプ | キセノンランプ | |||
BG補正法 | キセノン連続光源補正(CSX法) | |||
フレーム部 | バーナー | 空冷式5cm、10cmチタン製スロットバーナー | ||
チャンバー | PPS樹脂製 | |||
ネブライザー | 白金・ロジウム製キャピラリー | |||
位置調整 | ソフトウェア自動調整 | |||
安全機構 | バーナーヘッド自動認識機能、フレームセンサー装備、圧力監視 停電時逆火防止機能、逆火によるバーナー飛び防止安全弁 冷却水温度制御機能、キセノンランプ温度監視 | |||
ファーネス部 | 温度範囲 | – | 室温~3000℃ | |
加熱速度 | – | 3000℃/秒 | ||
設定温度ステップ | – | 1℃ | ||
加熱方向 | – | 光軸に対して直交(交差加熱) | ||
オートサンプラー サンプル数/容量 | – | 100個/2mL 8個/5mL | ||
データ処理/制御部 | 制御 | コンピューター(Windows*10以上)制御 | ||
ソフトウェア | ピークの全角度からのスペクトル3D表示(波長・時間・吸光度) ピーク面積・高さ測定、検量線(検量線法、標準添加法) グラフ表示、報告書作成、QC機能、外部装置への測定データ転送 測定データの市販ソフトとの互換 | |||
寸法 | 本体 | 780mm(W)×775mm(D)×625mm(H) | ||
重量 | 本体 | 140kg | 170kg | 180kg |