概要
PIV Laser GⅡseriesは、高精度な流体可視化の要求に応えるためのレーザーシート光源です。波長520nmの緑色半導体レーザーを採用し、ちらつきの少ない高い安定性を実現しています。均一で高輝度なシート光は、精密な可視化計測を可能にします。
特長
高い動作安定性
固体レーザーと比較して高い安定性を実現。
長い寿命・メンテナンスフリー
LED照明に匹敵する製品寿命、メンテナンス不要。
コンパクトな筐体
可能性が高く、様々な実験環境に対応。
JIS規格に沿った安全機構
JIS規格に沿った各種安全機構を標準装備。
用途
・攪拌装置や液滴の流動評価
・回流水槽や河川モデルの水流試験
・ノズルからの噴霧を評価
・風洞実験
レーザーシート光源による流体可視化事例
液相PIVでは、気泡や攪拌翼からの反射光がハレーションを引き起こし、粒子像の撮影を妨げます。
この問題を解決するために、トレーサー粒子に蛍光粒子を使用します。蛍光粒子は、レーザー光とは異なる波長の光を放出するため、外乱光を排除し粒子像のみを撮影できます。
例えば、緑色のレーザー光を受けた蛍光粒子は赤色やオレンジ色の光を放出します。カメラに緑色の光を遮断するフィルターを装着することで、 外乱となるレーザー光を除去して蛍光粒子のみを撮影できます。

気流を可視化
気流を可視化するためにミストをトレーサー粒子として発生させ、レーザーを照射しています。

液体の攪拌
水槽内に固体粒子を懸濁させて、攪拌している様子を可視化しています。

蛍光粒子を使用
液体の流れを可視化するのに、蛍光粒子をトレーサーとして使用。蛍光発光(オレンジ)した粒子の様子です。
仕様
| 光源 | 半導体レーザー |
| 光形状 | シート状 |
| 出力ラインナップ | 5000mW、2000mW、1000mW |
| 発振波長 | 520nm |
| 発振形態 | 連続光(CW) |
| 動作温度 | 10℃~35℃ |
| 入力電源 | 100-240VAC 50Hz/60Hz |
| 最大消費電力 | 約50W |